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動く装置で問われる屈曲性 ― 繰り返し動作がもたらす違い
動く装置で屈曲性が問われる理由
自動化設備やロボット装置の普及により、チューブは固定配管ではなく、動作を前提とした部品として使われる場面が増えている。こうした装置において重要になるのが、動作を前提とした環境下で、チューブがどのように曲がり、その状態をどの程度維持できるかという視点である。
動く装置では、チューブは使用中に繰り返し屈曲され、同一箇所に継続的な負荷が加わる。その結果、曲げやすさといった表面的な特性だけでは捉えきれない変化が、徐々に蓄積していく。
繰り返し屈曲で起きる疲労と耐久性
実際の現場では、「設置直後は問題なく使えていたが、一定期間稼働した後にトラブルが発生する」といったケースも見られる。これは、静的な評価だけでは把握しきれない負荷が、使用中に加わっているためである。
屈曲疲労試験から見える評価の考え方
こうした点を踏まえ、当社では屈曲疲労試験を実施し、繰り返し動作を想定した条件下での耐久性を確認している。屈曲可能かどうかだけでなく、一定の屈曲回数を超えても性能を維持できるか、という観点で評価を行っている。
屈曲疲労試験の結果の一例を、以下に示す。
| 試験内容 | 屈曲回数 |
| ペンケム®CT | 100万回以上 |
| 特注品ペンケム®CT | 260万回以上 |
※一定条件下での屈曲疲労試験による確認結果
※使用条件・屈曲形態により結果は異なります
このような評価を行う中で分かるのは、屈曲疲労の結果は材料特性だけで決まるものではない、という点である。使用環境や動作条件を整理し、それに応じて肉厚や構造などを設計対応することで、耐久性の傾向は変わり得る。
重要なのは、「曲がる」という初期性能だけでなく、どのような条件で、どの程度の繰り返し動作に耐えられるかを想定した上で、チューブを選定することである。
フッ素樹脂チューブは、耐薬品性や耐熱性といった特長が注目されがちだが、動く装置では、それに加えて屈曲による疲労への配慮が欠かせない。材料特性だけでなく、成形条件や肉厚精度といった要素も、繰り返し屈曲時の耐久性に影響を与える。
動く装置で求められる屈曲性とは、単に曲がるかどうかではない。
動き続ける環境の中で、どこまで信頼して使い続けられるか。
その視点を持つことが、装置全体の安定稼働につながる。
・関連情報 「ペンケム®CT」についてはこちら
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