
現場から始まった、
働き方改革の第一歩
日々の業務の中で、「もっと効率化できるのでは?」と気付いた製造部のメンバーたちは、外部研修での学びを活かしながら、業務改善プロジェクトを立ち上げました。
改善の起点は「業務の見える化」
まず着手したのは、製造ラインの「準備→製造→記録・報告」という業務プロセスの整理でした。
従来は、どこまでが準備でどこからが製造なのか曖昧な部分が多く、担当者によって判断が異なっていたのです。
そこで、改善チームは実際の業務一つひとつについて、現場メンバーと話し合いながら、工程ごとにやるべきことを明確にしていきました。
現場で試す、ふりかえる、修正する
現場で業務改善を浸透させるためには、「PDCA(計画・実行・検証・改善)」を回さなければなりません。
最初に立てた業務プロセス案は、実際に現場で使ってみると使い物にならず、「実行(Do)→検証(Check)」の中で多くの課題が見つかり、何度も業務プロセスを修正していきました。
特に、最後に追加される「記録・報告」は負担感が強く、なかなか浸透しませんでした。
しかし、この「記録・報告」こそが、このプロジェクトの肝でした。

コミュニケーションの難しさ
プロジェクトメンバーたちは、プロジェクト開始当初、お互いに気を使ってしまい、改善すべき点について本音を言えませんでした。
業務プロセスをまとめている中で、「この作業はこれでいいのか」と話し合おうとしても、鋭く指摘することができませんでした。
プロジェクトリーダーは、メンバーの本音を引き出せるよう信頼関係を築いていきました。繰り返し話し合いを重ねるうちに、当初は意見を控えがちだったメンバーからも、自発的な提案が出るようになりました。
小さな変化が、働き方を変えた
「製造の進捗を共有できれば、より計画的に業務を進められるはず」──その考えを粘り強く伝え、報告項目を減らしたり、アプリを活用して記録しやすくしたり、「改善(Action)」を繰り返すことで、次第に現場にも変化が生まれていきました。
そして、だんだんと業務計画が浸透し、最終的に目標としていた業務の効率化を達成することができました。
さらに、業務内容を共有できるようになったことで、進捗が見えるようになり、コスト管理や信頼関係の面でも、ポジティブな影響が現れ始めました。
現場発進のチャレンジを
これからも
このプロジェクトに携わったメンバーたちは、それぞれに成長を遂げました。
若手社員は積極的に発言できるようになり、ベテラン社員も「慣れ」に埋もれていた課題に気づけるように。
そしてリーダーはこう語ります。
「このプロジェクトを通して、日々のコミュニケーションが、業務改善の土台になると気づきました。より気軽に話せるような職場を自分でも作っていきたいです。」
変化を起こしたのは、誰かの指示ではなく、現場で気づいた「違和感」からの行動でした。
ペンニットーはこれからも、そんな現場発のチャレンジを応援し続けていきます。